でぶててのWEB録

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ページ内滞在時間を加味したリターゲティングの思考法(記事LPの場合)

ページ内滞在時間を意識しなければならない1枚ものLPの場合、リターゲティングも同時に考える必要がある。
今回は、最初の記事で書いた前提条件の場合、記事LPと獲得LPとがそれぞれ1枚ある状態で考える。


<目次>


ページ内滞在時間を定義する

ページ内滞在時間のうち、
 ① 2秒以内に離脱したユーザーを直帰、
 ② 90秒以上滞在したユーザーが精読(記事を読み終えた)ユーザー とみなす。

「○秒を直帰とみなす」というのが正しいわけでもなく、「○秒以上滞在したユーザーが精読した」というわけでもない。ユーザーの行動は一人ひとり違うわけなので、直帰については仮定の域を超えることがない。精読は社内や友人にお願いしてサンプル数を揃えて「たぶん、これぐらいだろう」という数字は集めて根拠の材料とするほうがいいと思います。


リターゲティングのユーザーリストの種の考え方

  • 記事LPを 直帰した
  • 記事LPを 精読して離脱した
  • 獲得LPを 直帰した
  • 獲得LPを 精読して離脱した

まずは、4パターン。
それに、サイトに来た事があるかないかを考えると・・・

  • 記事LP・獲得LPの両方ともに 訪問してない
  • 記事LPは訪問したが、獲得LPには訪問していない
  • 獲得LPは訪問したが、記事LPには訪問していない
  • 記事LPも獲得LPにも、訪問している


ここで、2つのLPとユーザー行動とを加味して再定義する。

記事LP軸では・・・
 ① 記事LPを直帰した = 興味がない(獲得LPに遷移していない)
 ② 記事LPを精読した = 興味が沸いた(獲得LPに遷移するモチベーションを与えることができた)
 ③ 記事LP内のリンクから、獲得LPに遷移する = 興味が沸いた


獲得LP軸では・・・
 ④ 獲得LPを直帰した = 商材に興味がない
 ⑤ 獲得LPを精読した = 商材に興味が沸いた


プロモーションを2つのLPを使っている場合に、獲得LPに辿り着く方法は2つある。

  • 記事LPを経由して、記事内リンクを通して獲得LPに遷移する
  • 記事LPを見て広告等を経由して、獲得LPに着地する
  • 記事LPを直接的/間接的に介せず、獲得LPに訪問する(


本来、の場合はリードタイムを考える必要がある。
「この記事LPを読んだ!」という記憶は残らないので、印象が残っているだろううちに広告等をかけてアプローチする必要がある。そのため、リードタイムが長いのは望ましくない(だろう)


記事LPと獲得LPとでのリターゲティングデザイン

これで材料が揃ったので、リターゲティングデザインを行う。
目的は、獲得LPの商材の販売であり、前提として、リターゲティングデザインは仮説の集合 である。
※今回は、リーセンシー(離脱日数)は考慮しない。


ざっくりとした絵はこんな感じ。 ※手書き失礼

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 A.記事LPの直帰ユーザーに、再アプローチするリターゲティング(to 記事LP)
 B.記事LPの精読ユーザーに、獲得LPへの流入を促すリターゲティング(to 獲得LP)
 C.獲得LPの直帰ユーザーに、再アプローチするリターゲティング(to 獲得LP)
 D.獲得LPの精読ユーザーに、購入を促すリターゲティング(to 獲得LP)


ここで、のユーザー×C・Dの場合、記事LPを一度当ててみることで違うアプローチを取ることができる。

 C'.獲得LPの直帰ユーザーに、再アプローチするリターゲティング(to 記事LP
 D'.獲得LPの精読ユーザーに、購入を促すリターゲティング(to 記事LP


本来はこれに、流入別やリーセンシー・バナーパターンなども組み合わせる必要があるが、ここでは割愛する。


リターゲティングデザインに正解はない

前述したようにリターゲティングデザインに正解はない。変数が多ければ多いほど、そのデザインは緻密になる上にそのデザインの有効性を考えるためのデータが溜まらないため結果としてPDCAが回らなくなることもある。理想と現実的に判定しうるかどうかのバランスを取りながら進めることが望ましいです。




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