でぶててのWEB録

PPC広告とか!タグマネジメントとか!WEB解析とか!だいたいそこらへん。

200番号使って、入電コンバージョンを計測してわかったこと

入電コンバージョンについて書こうと思ったきっかけ

SEM-LABO(阿部氏)の記事
リスティング広告の自動化が抱える3つの問題」の中に、
電話コンバージョンについての項目があり、その事で呟いたんですね。
(一回も"外"では、発言したことなかったので反応にビビったわけですがw)

下が一連のツイート。

すると反応が良かった → じゃあ、書いてみるか。そんな流れ。

業務上、200番号近く取り扱っているおかげでいろいろな経験させてもらっています。
番号管理・連携、計測するためのアカウント構成の再構築、レポーティングにコンサルティング。その経験からですが少しでも参考になれば。

そもそも、電話経由(入電)コンバージョンって?

電話経由(電話)コンバージョン(以下、入電CV)は、
メールだけじゃなくて、電話もコンバージョンとしてカウントしようぜ! というもの。
そして、入電コンバージョンはメールコンバージョンと違う3つの大きな特徴があります。

  1. ハードルが低い分、コンバージョンとは程遠いコンバージョンが発生する。
    • 電話を有効コンバージョンとしてカウントしやすい緊急サービス系(鍵屋さん、水道トラブル屋さんなど)でも、間違い電話やワンギリ、ただの(意味のない)問い合わせが入ってくるときがあります。その他のサービスであれば・・・言わずもがな。。。
  2. コンバージョンの先まで把握する必要がある。
    • 入電コンバージョンで100件達成しました!→フタを開けると無効な(コンバージョンととしてカウントできない)コンバージョンばっかり。というのはよくあること。(新規獲得を狙ったつもりが、リピートユーザーばっかりだった・・・というのと同じ)
  3. メールコンバージョンのようにどのキーワード経由かがはっきりしない。
    • どんなツールを使っても最終的には「パラメータを付与して計測する」ことになります。無限に番号が用意できない限り、キーワード単位での計測は不可能(アドワーズ経由のスマフォやガラケーのコンバージョンはツールを併用すればわからないことはないけども、PCに限ってはどうあがいてもできない)

電話経由(入電)コンバージョンする一般的な方法

著名な方が書かれている計測方法は大きく分けて2つ。


それぞれの注意点とメリットを書きます。

<注意点>

  • オペレーターに負荷がかかる(Aの場合のみ)
    • ユーザーを誘導することは意外と大変なもの(オペレーターの計測への理解を深めてもらいつつ、トークスクリプトの追加をお願いすることになる)。ユーザーを"自然に"誘導できるように、トークスクリプトの補助になるようなコンテンツページを準備するほうが良い。

※逆にいうと、コールセンターと直結できる環境であれば非常に有効。

  • 正確な値ではない(A・Bともに)
    • ユーザーを誘導する精度が完全にオペレーターのトークスキルによってしまうため、入電CV数に懐疑的になりがちになる(実際の入電カウントをしていても起こってしまう)。また、アドワーズのモバイル(スマフォ)向けコンバージョンタグやアナリティクスのイベントトラッキングで計測はできるものの、実際の入電数とは違う(乖離が生じる)。
  • PCではカウントできない(Bの場合のみ)
    • 当然っちゃ当然なんですが、モバイル(スマフォ)と違ってPCから電話をかけることは基本的にはできないのでカウントもできない。

<メリット>

  • 比較的簡単、かつ安価で計測可能。
  • (精度は別にして)電話コンバージョンもカウントできるようになるため、CPAが確実に下がる。このため、余剰予算を使って新しい施策を打つことができる。

<理想形>
AとBの併用がもっとも導入しやすく、見えなかった数値が見えるという意味では現実的な方法。できれば、計測用の番号を準備して乖離率を出すことができればなおよし。


まずは導入を!

何よりもまず、入電検証を強くオススメします。
コンバージョン=メールコンバージョンではなく、コンバージョン=メール+電話コンバージョンで計測するもの だという発想を身に着けることが大事だと思います。
目に見えない効果・・・ですが、要はやりようです。
どうかに見える形にもっていければ、アトリビューションよりも即効性は高いはず!

「ちょっと手間だなぁ・・・」と思っているそこのアナタ!いつするんですか?


今でしょっ!



copy right 2012 でぶてて