でぶててのWEB録

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【決定版】一目でわかる!リスティング広告×ディスプレイ広告の概念図&広告メニュー

ついに出そろった感が出始めた、リスティング広告とディスプレイ広告のメニュー群。
大きなアップデートはもう起きないだろうな。
というのが正直なトコロ。

ということで、
過去エントリーでも人気のあったカオスマップを更新しました。
WEB担当者に新卒を抱える先輩方も多いと思うので、教育の一助、営業部隊の提案資料の一部に使ってもらえれば。

※定義に沿った解釈でのカオスマップになります。
※オフラインでの画像利用はご自由に。WEB転載の場合は一言ください。
※動画ターゲティングについては記載してません。



カオスマップ(概念図)とメニュー組み合わせ

2013年6月にまとめた記事 からの 2013年10月にさらにまとめた記事 からの
この記事です。
最終更新版のつもりで書いてますので、もうカオスマップ自体を更新することはないでしょう。


表の見方

  • 左側(X軸のマイナス)が、サイトの面(ページ/特定の広告枠)
  • 右側(X軸のプラス)が、ユーザー(ブラウザ)
  • 上側(Y軸のプラス)が、ディスプレイ広告
  • 下側(Y軸のマイナス)が、リスティング広告

カオスマップ(概念図)

SEMプレイヤーによって各メニューの解釈の違いはあれど、でぶてては下図のようにまとめました。

各メニューの説明は次の項で。


各広告メニュー

各メニューを覚える際に役立つ方法として、

「何」をもってセグメント(細分化)しているか?

を、考えるようにすると分かりやすいです。
ナンバリングは、カオスマップの表に対応しています。
それぞれのターゲティングにおける戦略についてはアナグラムさんが片っ端からまとめていかれているので、そちらをご参考に。
※でぶててはそのうち書きます。そのうち。


1.コンテンツターゲット

媒体 Google(GDN)
セグメント キーワード(部分一致)
広告掲載 ディスプレイネットワーク上

リスティングと同様に、キーワードを登録してそのキーワードを含む、またはそのキーワードと類似するキーワード(拡張)が、WEBページ内のソース/画像に含まれるWEBページに広告が表示される。
Yahoo!社(YDN)にはない広告メニューで、取り組み方次第でリスティング以上の効果をもたらすことができる。


2.トピックターゲット/サイトカテゴリターゲティング

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント カテゴリ

Google社, Yahoo!社それぞれが独自にWEBサイトごとにカテゴライズ(分類)をしており、その分類を指定することでターゲティングする手法。


3.プレースメントターゲット/プレイスメントターゲティング

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント WEBサイトorページ
広告掲載 ディスレプレイネットワーク上

特定のドメインやページを指定して広告を配信するターゲティング。
Googleでは4階層目、Yahoo!では2階層目まで指定ができる。


4.デモグラフィックターゲティング(仮称)

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント 性別・年齢・子どもの有無
広告掲載 ディスプレイネットワーク上

ユーザーの性別・年齢・子どもの有無(GDNのみ)でターゲティングする手法。
正式な名称は存在しない。

性別:「男性」「女性」「不明」
年齢:
GDNの場合、「18~24」と25歳~64歳までは10歳刻み、「65歳以上」「不明」の7分類
YDNの場合、「12~14」「15~17」「18~19」「20~21」「22~29」、30歳~69歳までは10歳刻み、「70歳以上」「不明」の11分類

Google社の場合
Google+やGoogleログインIDでの登録をベースに判定かつGoogleの巨大なデータベースに保存している男性であろう女性であろうページ遷移をもって「男性or女性であろう」類推データも含まれる。
Yahoo!社の場合
Yahoo!ID+その他のログインIDでの登録をベースに判定し、Google同様に類推データを含むがYahoo!の場合は類似として指定することができる。
類推が叶わない場合、「不明」となる。(年齢の場合も同様の解釈でOK)


5.インタレストカテゴリターゲット/ターゲティング

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント カテゴリ
広告掲載 ディスプレイネットワーク上

ユーザーが使っているブラウザがもつ、検索クエリ・行動履歴などをベースに「どういったカテゴリに興味があるか?」をGoogle/Yahoo!が分類しており、その分類を指定してターゲティングする。
ユーザーがもつインタレスト(興味・関心)は複数にまたがることが多い。
自身のカテゴライズを見る場合、
Google社は、Ads Settingsから確認できる。
Yahoo!社は、確認する方法がない。


6.ディスプレイセレクトキーワード(DSK)/サーチターゲティング

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント 検索クエリ履歴
広告掲載 ディスレプレイネットワーク上

DSKの正式名称は、Display Select Keywords。
YDNは、他の諸条件もあるけども、ユーザーが使っているブラウザがもつ検索クエリ(過去28日間)と登録したキーワードとが合致した場合に、広告が掲載される。
GDNは、コンテンツターゲットより高精度かつコンバージョンしやすいであろうユーザーが訪問するページと広告主サイトに近いページに、登録キーワードをベースに広告が表示。

GDNは、部分一致での登録となり、
YDNは、Yahoo!が指定するキーワードから選択する。
※Googleはβ版での提供となるため、一部にしか公開されてない。


7.類似ユーザーターゲット/ターゲティング

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント リマーケティングリスト(類似)
広告掲載 ディスプレイネットワーク上

自社の持つリマーケティングリストをベースに、リマーケティングリストに登録しているユーザーと類似するユーザーに配信する方法。
類似精度がリマーケティングリストに依ることから、リマーケティングリストの作り方次第で、類似精度が変わってしまう。


8.リマーケティング/サイトリターゲティング

媒体 Google(GDN)/Yahoo!(YDN)
セグメント リマーケティングリスト

リターゲティングタグを埋め込んだページに訪問したユーザー(ブラウザ)に配信する。
ページへの来訪を促した媒体(参照元)、ページ深度、ユーザー理解度(滞在時間など)、ページを閲覧してからの日数など・・・リスティングプレイヤーの腕が試される手法でもある。


9.リスティング広告

媒体 Google/Yahoo!
セグメント キーワード
広告掲載 検索結果画面

割愛。


10.商品リスト広告

媒体 Google
セグメント キーワード
広告掲載 検索結果画面(右上)

一部の流通する商品名に関係するキーワードを検索した際に、Google検索結果の上部や右上に表示される画像広告。Googleショッピングに登録した情報とAdWordsとを連携することで、商品登録一点からでも表示できる。


11.DFSA

媒体 Google
セグメント キーワード&デモグラ
広告掲載 検索結果画面

正式名称は、Demographic for Search Ads。
6でも説明したデモグラフィックデータとキーワードの二つの条件に合致した場合に表示される。
※β版


12.RLSA

媒体 Google
セグメント キーワード&リマーケティングリスト
広告掲載 検索結果画面

正式名称は、Remarketing List for Search Ads
11のデモグラデータがリマーケティングリストに置き換わり、キーワード×リマーケティングリストの条件に合致した場合に表示。


番外.ノンターゲティングとその他

何もセグメントをせずに配信する「ノンターゲティング」という手法もあります。
低単価で流入を増やすことができるため、フリークエンシー(広告接触回数)を絞って配信することで「バナーに興味をもったユーザー」にのみリーチできることがメリットの一つです。

Yahoo!社は、Google社にはないインフィード広告をリリースしており、RLSAも年内にはリリースされるといわれています。
逆にGoogleにはGmail内限定の広告配信(GSP)をひとつのメニューとして準備していることもあり、ほぼ駒は出揃ってきています。



運用力が左右する今後のリスティング&DN

メニューもほぼ出揃いテクニックだけではなく、

  1. どれだけターゲティングしたいユーザーに広告を届けられるか?
  2. クリエイティブ(バナー&LP)でユーザーの心を響かせることができるか?

が、今後の焦点になります。
一つの広告手法に頼っている会社はそう多くないと思いますが、転換点には来ているでしょうね。




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