【完全版】電話コンバージョン計測の必要性&タグの取得と実装方法
Adwordsの「Call As Conversion」、Yahoo!の「電話発信コンバージョン」の実装方法。
仕様や注意点をふまえて紹介します。
※電話をコンバージョンとしてカウントするこの手法は決まった名称がなく、Yahoo!のサービス名称である「電話発信コンバージョン」や「入電(受電、架電、電話)計測」「電話(コール)コンバージョン」「コールトラッキング」など・・・さまざまな呼称があります。ここでは、Yahoo!にならい「電話発信コンバージョン」として記載します)
電話発信コンバージョンとは?
電話発信コンバージョンとは・・・
「スマホでサイト内の電話番号をタップした場合にコンバージョンとして計上(カウント)するサービス」
になります。
すなわち、「タップした数=コンバージョン数」とみなすので、実際に電話された数(入電数、着電数)とは一致しない。
※PCを含めた入電計測の注意点や計測方法については過去記事(
200番号使って、入電コンバージョンを計測してわかったこと)をご参照を。今は会社全体で800番号ぐらい使ってるけどfーー;
メリット
- 「どのキーワードでスマホページに流入し、アクションしたのか?」の目安になるため、PPC運用効率の改善(スマホのみ)に役立つ。
- メール+電話=コンバージョンとなるため、管理画面上のCPAは100%下がる(CPAが下がり予算の余剰があれば、ほかの改善施策に予算を投下できる)
- コールセンターのオペレーターに負荷をかけることなくコンバージョン計測ができる。
デメリット
- 連続でタップするユーザーもいるため、総CV数よりもユニークCVでCPAを見る必要性が高まる。
- 電話内容までは反映できないため、無効なCVまでカウントし実CPAと大きく乖離する可能性がある。
- 計測タグをページ内に追加するため、制作工数がかかる。
実装に必要な3つのコード
Adwords/Yahoo!で電話発信コンバージョンを計測するためには、管理画面から電話発信コンバージョン用の計測タグを取得し対象ページに設置する必要があります。同時に、「電話番号をタップした」というアクションを計測するために「onClick」コードをサイト内の電話番号画像やテキストリンクに付け加えます(実装方法の項で説明)。
Adwords|Call As Coversion計測タグの取得
Adwords管理画面のコンバージョントラッキングページより取得します。
(画面タイプが2つあるので、1番目のみ縦列で掲載。2番目以下のフローは一緒)
▼ 旧1)ツールと分析>コンバージョントラッキング
▼ 新1)運用ツール>コンバージョントラッキング
▼ 2)+コンバージョン(コンバージョンの追加)
▼ 3)電話発信
▼ 4)デフォルトの設定のまま進み、コンバージョンタグを取得。
Yahoo!|電話発信コンバージョン計測タグの取得
1)ツール>コンバージョン測定
2)コンバージョン測定の新規設定
3)電話発信, その他, https, 空欄に設定
4)コンバージョン計測タグを取得
onClickコードの設置
いくつかパターンがあるので実装方法の項目で説明。
実装方法
大きく分けて3つの実装方法があります。(どの方法でもonClickコードの設置は必須)
コンバージョンタグの実装方法
- ページ内に直接貼る
- 外部jsとして設置
- GTM/YTMを使って設置する
※外部jsを使う方法は計測できるものの、Googleタグアシスタントでエラーとなるため紹介しません(他にもエラーを確認できるツール。過去記事をご参照くだせぇ)
1 .ページ内に直接貼る
自分で、もしくは自社に制作部隊がある場合は、制作部隊の担当に。
外注の場合は依頼する際にタグを貼る位置指定をすると喜ばれます(経験談)
(電話番号表記があるページすべてに貼ります)
2.タグマネージャー(GTM/YTM)を使う
タグマネージャーにタグを設定する方法。
発火(jsが動くこと)しているかどうかも確認できるYahoo!タグマネージャーがオススメです。
※ページ設定は割愛します。
(Googleタグマネージャー)
Adwords/Yahoo!ともに「カスタムHTML」を使って設置。
(Yahoo!タグマネージャー)
Adwordsの電話計測CVタグは「スマートカスタムタグ」の追加を使い、
Yahoo!の電話計測CVタグはタグカタログを使います。
1)Adwordsのタグを追加するときは「スマートカスタムタグの追加」、Yahoo!のタグを追加するときは「[スポンサードサーチ] 電話発信コンバージョン測定タグ(JavaScript)」を選択
2)「スマートカスタムタグ」は下図を例に設定する
※Yahoo!のタグは設定する際にヘルプが表示されるので割愛。
onClickコードの実装方法
両方ともに 'tel:XXXX-XX-XXXX' を使うと電話番号のポップアップが2回表示され、ユーザーに違和感を与える。片一方に'undefined'(未定義 と言う意味)を設定することで、ポップアップの表示が1回のみになる。
さらに return false を加えて、終話したあとにボタンをタップしたページ(表示位置)が変わらないように設定する(電話をかける処理のみにし、aタグのhrefで指定したURLへの遷移を無効にする)※設定しなくても問題ない
※ ~ の部分には、イメージタグやテキストが入ります。詳しくは、Yahoo!ヘルプ/Adwordsヘルプを参照のこと。
<a href="#" onclick="javascript:goog_report_conversion('tel:XXXX-XX-XXXX');yahoo_report_conversion(undefined);return false;">~</a>
ひとこと
電話計測に新しい計測方法が生まれることはそうそうないと思うので、この完全版で数年(?)は事足りるかと思います。ただ、新しい計測を始めるときには新しいタグをページ内に設置する工数がかかります。
こればっかりはWEB広告である以上、免れないです。
アドテクが発達すれば新しくタグを貼る機会が増えるので、今のうちにタグマネージャーを導入すると楽かもしれませんよ?(コッソリ
Yahoo!/Googleタグマネージャーの違いをSEM Insightの田中氏がまとめていますのでぜひご一読を。とても参考になります^^
GoogleタグマネージャとYahoo!タグマネージャーならどちらが良いの|SEM Insight?